ナースは女性が多い職業であるゆえ、結婚・出産後も働き続ける方が多いです。
しかし、家庭を持っている場合と独身で働く場合とでは働き方が大きく異なります。
それでも病院によっては、「人手不足だから」と夜勤や残業を強制するところもあるのです。
劣悪な労働環境を強い続けられる限り、家庭と仕事の両立で悩むナースは尽きません。
では、このまま頭を悩まし続けながら働き続けなければならないのでしょうか？
いいえ、そんなことはありません。今回は家庭と仕事を両立させる上で知っておきたい4つのポイントについてご紹介します。
ナースが仕事と家庭との両立で悩む理由
ナースが仕事と家庭の両立で悩む理由としては、周りの環境が関係しています。
ここでは家庭、職場、保育所の3つの環境からご説明します。
旦那様やご両親など家族の理解が得られない
最も身近な存在として旦那さま、あるいは同居している場合ご両親が挙げられます。
掃除、洗濯、食事の支度などの家事全般はもちろん、子供の保育園の送り迎え、学校行事の参加などや家庭での役割が増えます。
独身時代は少しぐらい掃除や食事の支度を疎かにしていても問題はありませんでしたよね。
しかし、旦那さまがお仕事で忙しい場合は、家のことは全て１人で行っているという方もいらっしゃるかもしれません。
家庭だけで手一杯なのに夜勤や残業などのハードワークをこなすことはできません。そのため、退職を余儀なくされるナースの方も多いのです。
職場の理解を得られない
職場の同僚や上司からの理解が得られず悩むナースの方も多いです。
子供を持つ方なら、突然の発熱やケガで出勤できないこともありますよね。また、保育園の迎えがあり残業ができないことも。
ママさんナースが少ない、シフト交代に消極的な職場では、やむを得ない事情でも陰で文句を言われてしまうこともあります。
家庭と職場の板挟みになり、悩みを抱えるナースは多くいます。
人間関係の悩みについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
⇒『ナースが人間関係の悩みを乗り越えるための5つの方法』
保育所に迷惑をかけてしまう
交替してくれるナースが見つからない場合、今度は保育園に迷惑がかかってしまいます。
代表的な例が、子供が熱を出した時です。保育園は37.5度以上の熱があるとお迎えを頼みます。
しかし、仕事をすぐに抜けることができない場合は保育園で預かってもらい続けてもらうしかありません。
病児保育を活用しましょう
どうしても仕事を休むことができない場合は病児保育を活用しましょう。
病児保育とは、発熱などの体調不良時でも子供を預かってくれる保育サービスです。
保育所や医療機関などに併設されたスペースで保育及び看護ケアを行います。
しかし、地域によって施設数に差があったり、予約がいっぱいで利用できなかったりとまだまだ課題が残っています。
近隣にどのような施設があるのか1度確認してみることをおすすめします。
ナースが仕事と家庭を両立させるための4つのポイント
仕事と家庭の両立は1人では解決することはできません。
周囲に働きかけて環境を整える努力をすることが大切です。
ここでは、ナースが仕事と家庭を両立させるための4つのポイントについてご紹介します。
① 家族で話し合う時間をつくる
家族と働き方や家庭について話し合う時間をつくりましょう。
旦那様のお仕事の融通が利くならば、家事や育児の分担を相談してみましょう。
旦那様のお仕事も忙しいようでしたら、現在の職場を退職する、あるいは転職するなどして、あなたの働き方を変えることをおすすめします。
また、ご両親と同居されている場合は、ご両親に家事・育児を手伝ってもらうよう相談してみましょう。
ご両親にお願いする場合は期限を付きで頼むのが良いかもしれません。
② 自分の優先順位を決める
家族と話し合った後は自ずと優先順位も決められるはずです。
家庭を優先したい方は、働き方や職場を変える必要がありますし、家族の協力あって仕事を優先できる方は家事育児の役割分担をする必要があります。
優先順位を決めればその後の行動が変わってきます。家族とご自身の気持ちに向き合って考え直してみましょう。
③ 託児所を併設している病院へ転職する
託児所を併設している病院へ転職すると、子供の送り迎えの手間を省くことができるというメリットがあります。
病院内に託児所があるため、緊急時も駆けつけることができますし、夜勤のある方は夜でも預けることができます。
旦那様の仕事が忙しいけど仕事は休めない方にピッタリです。
④ 勤務形態の融通が利く病院へ転職する
ママさんナースの多い職場を選ぶと、勤務形態の融通が利く、あるいはシフトの交代がしやすいといったメリットがあります。
独身の方が多い職場では残業を任せること自体に罪悪感を抱いてしまい、交代を頼みにくいという方もいるのではないでしょうか？
しかし、そのような悪環境が徐々に変化しつつあります。深刻な人手不足により、ナースの事情を考慮して採用してくれる病院が増えてきました。
そのため、短時間しか働くことができないナースを積極的に採用する医療機関の増えてきているのです。
そのような医療機関では入職前に勤務可能時間を伝えておきましょう。
ママさんナースの働き方についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒『もう悩まない！仕事と育児を両立させるママナースの働き方』
悩み解決の一歩は相談するところから
家庭と仕事を両立させるという悩みは、1人では解決することができません。
家族や同僚、転職コンサルタントなど、周囲に相談することから始めましょう。
最初は勇気のいることですが、自分の意思を持って話せば周囲は必ず力になってくれます。
何も口にせず悩み続けていても状況は変わりません。知人に相談するのがどうしてもできないという方はナースの転職コンサルタントに相談しましょう。
費用は一切かかりませんし、自分では探せなかった好条件・高収入の求人も紹介してくれます。
転職コンサルタントについてはこちらの記事をご覧ください。
⇒『転職エージェントはこう使え！』
