看護師さんにより多く初任給を支給してくれるのはどんな職場?

看護師の初任給 給料・待遇

看護師として働くことになったは良いものの、自分の初任給は高いのか安いのか気になるという方もいらっしゃると思います。

最初のスタートはみんな同じとは言え、看護師の場合は職場によっては初任給に違いが出ることもあります。

そのため給与額も重視したいという方は、職場の違いによる給与額の違いもしっかりと把握しておきたいところです。

今回は職場や学歴によって看護師の給与傾向がどのように異なるのかについて詳しくお話していきたいと思います。

看護師の初任給は職場によって差がある!より多く支給してくれる職場はどこ?

看護師の初任給は高いとも言われていますが、実際には勤務先や職種によって支給される金額も異なります。

よって少しでも多く給料を得たいと考えているなら、やはり支給額の高い職場に就職することが前提となります。

それでは初任給が高い職場とはどのような所になるのでしょうか。主な勤務先から最も高い順で解説していきたいと思います。

  • 1位:大学病院
  • 2位:総合病院/民間病院
  • 3位:診療所/クリニック

1位:大学病院

数ある医療施設の中でも病床数が多く、都市部にある私立大学病院は看護師さんの基本給が高い傾向にあります。

地域ごとに差はあるものの支給額をはじめ、福利厚生などの雇用条件が最も安定していると言えるでしょう。

大学病院での平均的な年収は380万円~500万円ほどとなっています。

看護師さんの平均的な月給は夜勤手当も含めて28万円~35万円ほど。ボーナスは3.5ヶ月~4.5ヶ月分となっている病院も多いようです。

2位:総合病院/民間病院

総合病院と民間病院の場合、地方か都心部に近いかまた病院の規模によっても、看護師さんのお給料に差が出てきます。

都心部に近い規模の大きい病院の年収は、大学病院と並ぶ380万円~500万円くらいとなっています。

地方にある規模の小さい病院の場合だと、看護師さんの月給は平均25万円~30万円前後、年収は350万円~400万円となるようです。

3位:診療所/クリニック

診療所とクリニックで勤務する場合の収入は、職場の規模によって大きく差が出ると言えるでしょう。

支給額が充実している職場である場合は月給が平均30万円以上となりますが、月給が低いところだと平均25万円程度となります。

年収にすると平均350万円~500万円と幅が開きますので、給与を重視する方はしっかりと吟味しておく必要があると言えます。

看護師の初任給は皆同じではない!給与が安い職場は避けた方が無難

他と比べてみると自分の初任給が低かった……!とショックを受ける看護師さんも珍しくはありません。

看護師の仕事は患者さんの命を預かる上に、体力仕事なだけあって給与はモチベーションを保つための重要なポイントにもなります。

とはいえどうして初任給が平均よりも低いというような現象が起きてしまうのでしょうか。

給与額の算定基準は医療施設によって異なる

実のところ看護師さんの給料を算出する基準は勤務先によってそれぞれ異なります。

特に一定の基準が設けられているわけではないので、どのように給与が割り当てられるかは、各医療施設の経営母体によって決定されます。

そのため基本給の基準についても職種や能力重視であったり、経験年数や勤務年数を重視したりと勤務先によって様々です。

よって同じ勤務時間・同じ職種の看護師として働いていても、5万円かそれ以上の給与差が生じるという事が起きるというわけです。

最初から給与が低い病院を選ぶとずっと低賃金で働くハメに!?

さらに看護師さんの給与は一般的な職業よりも昇給しにくいとされています。

このような背景があることからうっかり給与設定の低い職場を選んでしまった場合は、勤務年数が過ぎるごとに年収で大きな差が生まれてくるという現象が起きるのです。

しかし勤務先によって基本給や初任給の設定が異なるということは、同じ能力や勤務年数でも転職すれば年収をアップさせることも可能です。

看護師の初任給は学歴によって差が出ることもある

地域や勤務先によって看護師さんの初任給には差があることは上記でも述べましたが、その他にも専門学校卒か大学卒であるかよって支給額に違いが生じてきます。

大学卒の方が専門卒よりも初任給が高くなる?

看護師の場合は専門学校卒であるか大学卒であるかに分かれます。現場での仕事にどの学校の出であるかはあまり関係ないものの、初任給の面では大学卒の方が優遇されやすいと言えます。

大学卒の方が優遇されやすいのは専門学校よりも1年在学期間が長いため、その分専門的な知識や技術を習得していることを考慮しての措置としている場合が多いです。

病院によっては2年目の専門学校卒看護師と、同程度の初任給を支給していることもあります。

現環境では大学卒の看護師さんは、より良い条件の病院を探しやすいと言えるでしょうね。

初任給は病院ごとにどれくらい差が出るの?

大学病院や総合病院など病院の規模によって、給与に差があることは前にも述べましたがそのような傾向に加え卒業した学校によって初任給にどのような差が出るのかも見てみましょう。

小規模な病院(地方やクリニックなど)

初任給(平均)
専門卒19万円以上
大学卒20万円以上

規模の大きな病院(大学病院など)

初任給(平均)
専門卒20万円以上
大学卒20万円7千円以上

卒業校による支給額の違いはあれど、病床数の多い大学病院といった規模の大きい病院であるほど、やはり初任給の平均も高くなることがわかります。

大学卒と専門卒の学歴による初任給の差は平均で7,000円ほどとなっていますが、よほど大きな規模の病院と比べるのでなければ、1,000円から2,000円程度の差しか無い病院もあるようです。

病院の規模による支給額の差を気にしないのであれば、夜勤回数や福利厚生などの雇用条件を重視して職場を選んだ方が良い場合もあります。

夜勤手当は給与をアップさせたい看護師さんの強い味方

給与が安いかどうかを決める要素は初任給や基本給だけではありません。

そもそも看護師さんの基本給は一般的な職業と比較しても決して高い金額であるとは言えません。

しかし看護師さんの場合は夜勤手当を支給額に上乗せして、月給を増やすことができます。

よって夜勤手当を見直してみることで、手っ取り早く給料をアップさせることも可能となっています。

夜勤手当は看護師の重要な収入源でもある

夜勤手当は深夜勤や準夜勤などの、深夜にまで及ぶ労働に対して支給される手当のことです。

夜勤に入った際の手当がいくら出るのかについては、夜勤をした回数や勤務先によってそれぞれ違いますが大体3万円~10万円前後の手当をもらうことができます。

このため夜勤手当は看護師さんにとって、給与額の大きな割合を占める重要な収入源であると言えます。

病床数が多い医療施設ほど夜勤手当が充実している!

同じ夜勤回数をこなすならなるべく多く手当を支給してくれる病院を選ぶべきです。

夜勤手当が充実しているのはやはり病床数が多い医療施設であると言えます。

こういった病床数が多い医療施設の場合は、深夜割増賃金と夜勤手当を支給してくれる傾向にあります。

また重病患者が多い診療科の場合は、1万円~2万円の特殊業務手当が支給されることが多いと言えます。

ただし夜勤は生活リズムを崩しやすいので、その分しっかりとリスクに見合う職場を選ぶことをおすすめします。

手当などの給与に関する詳しい情報は転職サイトに聞こう

また手当に関する情報については一般公開の求人では、情報が伏せられていることがほとんどなので、表の情報だけでは夜勤手当が充実しているのかは判断しにくい傾向にあります。

給与の設定基準や手当についての詳しい情報を知りたい場合は、業界にコネクションを持っている看護師の転職サイトを利用すると良いでしょう。

転職サイトはそれぞれの医療施設が設定している給与の算定基準にも詳しいので、情報を求めればエージェントが詳しく教えてくれるはずです。

なるべく高い初任給で働きたいなら転職という選択肢も……!

看護師さんの場合は初任給が定まってしまうと、そこから大幅な昇給が難しいという面もあります。
給与に悩みを持っているなら夜勤で稼ぐか、転職をするかのどちらかが主な解決策となるでしょう。

日勤で稼ぎたい看護師さんにおすすめの職場

上記でご紹介したように夜勤手当で稼ぐのも一つの手ですが、中には夜勤が無理という方もいらっしゃると思います。

しかし夜勤ができないからといって、稼ぐ道が無いというわけではありません!

そんな場合こそ日勤でもっと稼げる仕事を探してみることをオススメします。

充実した給与額が期待できる職場としては以下の職場が挙げられます。

  • 大学病院
  • 介護訪問サービス
  • 老人ホーム

上記で述べたように大学病院は初任給から高めの給与額を期待できます。

またリハビリ施設や老人ホームといった介護系の施設は、比較的日勤のみでも給与待遇が良く人気の職場となっています。

勤務年数を重ね夜勤をしている場合は、年収500万円以上稼いでいる看護師さんもいます。

介護系の職場はまだまだ人材不足のところも多いので、看護師の経験を活かして働けるところも見つけやすいと言えるでしょう。

給与の良い転職先を探している方は転職サイトでも、是非上記に挙げたような転職先をさがしてみてくださいね。

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