夜勤手当は看護師にとって大きな収入であると言えます。夜勤は深夜でも働かなければならないので、生活が不規則になるなどのデメリットがありますが、そのデメリットを払拭するほど手当が美味しいという大きなメリットがあります。
一方で夜間通しての勤務となりますので、身体的に負担を感じる方も少なくはありません。
時給が良い分、派遣看護師でも効率良く稼げるお仕事ですが、仕事内容についてしっかり把握しておくことも重要です。
今回は派遣看護師の夜勤専従の仕事について、仕事内容や日勤との違いについて解説していきたいと思います。
正規雇用の看護師だけでなく派遣看護師も夜勤専従で稼げる!
常勤での夜勤では日勤を含めたシフトを組んで、交代制で行うというのが一般的ですよね。
一方で夜勤専従は日勤は完全に排除し、夜間での勤務のみを行うという働き方になります。
日勤とはかなり異なる特殊な働き方であると言えますね。派遣看護師が夜勤専従で働く場合はどのような特徴があるのでしょうか。
夜勤での収入を稼ぐ働き方は看護師によって様々!
派遣看護師の中には夜勤専従で働く方も少なくありません。また派遣看護師に限らずダブルワークの一環で夜勤に入る方もいます。
このように夜勤とは言えども看護師によって様々なケースがあり、一般的には常勤・非常勤・派遣どれでも夜勤に入ることができます。
一般的な夜勤専従で働ける雇用形態
・常勤
・非常勤
・派遣
夜勤専従の求人は少ないって言われているけれど本当なの?
派遣看護師でも夜勤専従の求人は出ていますが、全体数で見ると求人数は少なめであるとも言われています。
ただしそれは探す場所によりけりで、全体数的に求人が少ないのはハローワークなど、看護師求人に特化していないところで探した場合です。
夜勤専従として働いてくれる派遣看護師も需要が高いので、然るべき場所で探せば多くの求人を探すことができます。
求人を探すなら看護師求人に特化した転職サービスがおすすめ!
夜勤専従の求人を探すなら看護師専門の転職サイトや、派遣看護師を募集している派遣会社がおすすめとなっています。
なにせ看護師自体が慢性的な人手不足なうえに、日勤をこなす多くの看護師にとって、夜勤までするのは非常に負担が大きい……そのため夜勤で入ってくれる看護師がいてくれると大いに助かります。
事実、一般職の求人も出している転職業者よりも、医療系に特化した転職サービスの方が、より多くの求人を探すことができます。
72時間ルールによる回数制限などにより、スタッフの確保が難しい
また転職サイトなどで夜勤専従の求人が多く出ている理由としては、多くの病院で夜勤スタッフの確保が重要となっているためです。
先程も述べたとおり看護師は慢性的に人手不足です。さらに夜勤に関しては負担を軽減するための措置として、規定により看護師が夜勤できる回数は決まっています。
夜勤の上限は一般的に72時間ルールとも呼ばれており、病院のシフト体制によって夜勤の回数上限が異なります。
2交代制
- 1回ごとの時間→16時間前後
- 1ヶ月の勤務回数→4回まで
3交代制
- 1回ごとの時間→16時間前後(準夜勤・深夜勤)
- 1ヶ月の勤務回数→9回まで
夜勤シフトではこの72時間ルールと7対1の看護師配置を基本としているわけですが、充分なスタッフ数を確保できない病院では、72時間ルールで夜勤シフトを回すことが困難となります。
人手不足ゆえに夜勤でも派遣看護師の力が求められている!
現在では夜勤無しの働き方もできるので、夜勤をする看護師は減少傾向にあり、スタッフを確保することは病院にとっての重要な課題でもあります。
このように夜勤では人手不足が顕著になっており、夜勤専従スタッフを募集する病院は多く存在するのです。
正規雇用の看護師はもちろんですが、現在では派遣看護師もまた必須の夜勤要員として高い需要を得ています。
看護師特化の求人サイトを利用すれば、夜勤専従の求人も効率良く探すことができるでしょう。
夜勤専従の仕事がおすすめと言えるのはどんな人?
夜勤専従は効率良く稼げる仕事ではありますが日中での勤務とは違い、生活リズムが崩れやすいなどのデメリットもありますので、実質夜勤の仕事は合う人と合わない人がいると言えるでしょう。
それではどのような人が夜間での勤務がおすすめと言えるのでしょうか。
複雑な人間関係に疲れている方
人間関係によるトラブルが苦手という方には夜勤がおすすめと言えます。なぜなら夜間では日中とは違ってスタッフが少ないため、逆に風通しが良くなり看護師さんたちも、あまりストレスを感じずに済むようです。
人間関係が複雑になりすぎて息が詰まるという方であれば、夜勤専従の派遣看護師として働くという選択肢もアリかもしれません。
また大勢で働くよりも少数体制で働く方が性に合っているという方にもおすすめです。
毎日出勤しなくても収入を得たい方
夜勤の仕事は基本的に時給が高いので、派遣看護師であっても一定の収入を稼ぐことが可能となっています。
仕事をすれば家計の足しになるけれど、家事や家族の面倒を見なければならないので、毎日の出勤は難しいという方もいらっしゃるでしょう。
夜勤は時給が良いので、そのような事情を抱える方にはおすすめと言えます。月に数回の出勤であっても、夜勤でしっかりと稼げるのは、まさに看護師ならではの大きなメリットであると言えます。
基本的に自分のペースで働きたい方
夜勤は日中に比べて業務の負担が比較的少ないので、日勤の看護師のように業務に追われるということもなく、精神的にもゆとりが出てきます。
業務に追われながら働くよりも、自分のペースで働きたいという方は、夜勤専従の派遣看護師として働く選択肢もアリかと思います。
ただし夜間に患者さんの急変があった場合などは、やはり急いで行動しなければならないため、臨機応変に状況に対応できる力もある程度必要となるでしょう。
夜勤をする派遣看護師が知っておきたい日勤との違い
派遣看護師の場合も正規雇用のスタッフと同じ仕事内容となりますが、夜勤のお仕事は日勤とは異なる仕事もいくつかあります。
夜間では患者さんたちは就寝しているほか、スタッフも少数体制での勤務となります。
日中の仕事とは勝手が異なる面も多々あり、日勤とは異なる環境で仕事をしなければなりません。
ここでは夜勤を検討している派遣看護師の方に向けて、日勤との仕事内容の違いについて解説しましょう。
見回りとナースコールへの対応
日中でも患者さんの様子を見に回る仕事はありますが、夜間では就寝している患者さんに急変が無いかを確認するため見回りを行います。
また患者さんからのナースコールに対しては、できるだけ早く対応できるよう意識する必要があります。
夜間での患者さんへの処置や介助
患者さんの排尿などの介助を行うのも仕事の内です。夜間ですので他の就寝中の患者さんに影響が無いよう、照明を最小限にして介助を行うため、その分日中よりも難易度が上がります。
点滴や薬の服用といった一定時間に必要な処置を行う場合もあります。特に薬の服用を行う際には寝ている患者さんを起こさなければならないケースもあり、このような場合では患者さんに対する気配りがさらに必要になると言えるでしょう。
容態が急変した患者さんへの処置
夜間に患者さんの容態に急変があった場合、夜勤に入っているスタッフで対応することになります。
担当医に連絡するほか、患者さんに適切な処置ができる対応力が要求されます。
派遣看護師であっても正規雇用のスタッフと同様に対処する必要があるので、容態の急変にも対処できるよう備えておくことも大切です。
夜勤専従の職場も様々!派遣看護師として働く前に環境が合うか慎重に検討を
看護師求人に特化した派遣会社を利用すれば、派遣看護師にも夜勤専従の仕事をたくさん紹介してもらえるでしょう。
ただ夜勤専従できる職場は病院以外に、老人ホームなどの福祉系もありますので、どの職場で働きたいか又はその職場は自分に合っているかなどの条件も、しっかりと確認しておくことをおすすめします。
夜勤専従はメリットやデメリットがある分、それぞれの職場環境や勤務条件も併せて、希望に近い職場を検討していきましょう。