「優秀な同期と比べられてつらい・・・」「自分だけナースとして成長していない・・・」その原因はあなたの考え方にあるかもしれません。今回は「仕事が遅い」と悩みを抱えるナースの解決方法をご紹介します。
① 朝の過ごし方を変える
朝の過ごし方について考えたことはありますか?朝、だらだらと過ごしてしまうと、昼から夕方にかけてもだらだらと気が抜けてしまいます。朝のコンディションによって、1日の動は大きく変わります。つまり、朝てきぱきと動ければ1日の仕事のスピードも格段に上がるのです。
例えば、朝いつもより元気よく挨拶をする、1日のスケジュールを立てるなどです。予約患者数の確認、受け持っている患者さんの部屋回りと挨拶、清拭、手浴、足浴、ケアの計画・立案・評価、明日の治療予定を把握し患者さんに伝えるなど・・・ナースの1日はやることで溢れています。頭の中でスケジュールを立てるだけでは忘れてしまいます。必ずメモやスケジュール帳に記入しましょう。
② 予期せぬ事態はイメージングで対応
1日のスケジュールを立てたからと言って、予定通り進むとは限りません。病棟勤務の方は特に急患対応が入るため、1日のスケジュールがほとんどパーになったなんてことも多々あります。
そんなときでも、仕事を早くこなす方は作業の手順を頭の中で組み立てています。イメージ力、想像力を養うのです。イメージングができるようになると、疑問が少なくなり、スムーズに行動できます。「○○していればよかった・・・」なんて状況が格段に減るので、「仕事が遅い」イメージも持たれにくくなります。
③ 書類作成は形にすることを目指す
イメージングができている方は突然の対応にも悩むことが少なくなる上に、報告書や日報などの書類作成も素早く取り組むことができます。ここから、仕事が早い方は更に、完ぺきではなく、まずは形にすることを目指します。一度サクッと形にして、後は確認に時間をかけましょう。確認作業は人に頼んでも良いと思います。
仕事が早い方は時間をかけるところ、かけないところのメリハリがしっかりしています。
④ よく使うものは手元に用意しておく
例えば、患者さんのカルテ、転職したての方はマニュアルなど、必要なものは常に手元に用意しておきましょう。特に大切なのはメモ帳です。B5サイズのノートよりもポケットに入るようなメモ帳を用意しておくと、肌身離さず常備しておくことができます。
⑤ ある程度の解決法を自分で用意しておく
看護師さんは臨機応変に動くことが求められます。臨機応変に動くということは、ある程度の解決法をご自身で用意しておかなければなりません。ある程度の解決法と言っても全て自分でどうにかしなければならないわけではありません。この状況では誰に報告するか、どのような指示をすればいいか、仰げばいいかなど、ナース同士のコミュニケーションの取り方を考えておくと応用が効き、臨機応変に動けるでしょう。
⑥ 隙間時間を上手に利用する
仕事が早いナースは、見えないところで努力していることが多いです。代表的な例が電車やバスなどの隙間時間を活用しての勉強です。また、寝る前の何分間かを勉強時間に確保する方もいます。勉強を習慣にしているナースは、1日のスケジュールに勉強時間を事前に組み込んでいます。
⑦ 上手に息抜きをしている
仕事の早いナースは、仕事の生産性を上げるために上手に息抜きをしています。例えば、精神科で働くナースの方は、患者さんから暴言を吐かれることが日常的です。その暴言をいちいち気にしていれば、その患者さんと関わり方に頭がいっぱいになり、他の仕事がはかどりません。休日は趣味を謳歌する、家族との時間を持つなど、仕事とプライベートを上手に分けて息抜きをしましょう。
⑧ 仕事のミスを繰り返さない
仕事の早いナースは、ある程度の自信を持っています。自信をつけるためには、ミスを少なくする必要がありますよね。仕事のミスを繰り返さないよう、指導を受けるたびにメモをして1日の終わりに見返すことがミスを減らすポイントです。
同じことで何回も注意されていては、上司からの信頼も失います。一度目のミスは誰でも起こり得ますが、2度3度のミスは本人の不注意によるもので工夫次第で防ぐことができます。ミスを繰り返さないために、まずは「メモ → 1日の終わりに振り替える」ことを徹底しましょう。
まとめ
臨床経験年数や診療科が全く同じナースでも、仕事の早い・遅いで差が生じます。「自分は仕事が遅いし、ナースなんか向いてない・・・」と考えている方も大丈夫です。仕事の早いナースは努力して仕事を早くしています。仕事が早い方は、あなたがやっていないことをやっているだけです。
今回ご紹介した9つのポイントを実践してみましょう。あなたも徐々に仕事が早いナースになれるはずです。